2015年8月10日(月)
きょうの潮流
最近めっきり、人気がなくなったアベさん。その支持率を下げる原動力になった草の根で広がる空前のたたかいの息吹が、そのまま持ち込まれました▼2日から9日までの原水爆禁止世界大会です。核兵器も原発もいらない。核兵器も戦争もいや。子どもをまもりたい。世代をこえ、分野をこえて共通した怒りは、「アベ政治を許さない」▼青年・学生が、抱っこバンド姿の赤いシャツのママが、自分の言葉でたたかいの意義を語る。みごとです。思っているだけでは変わらない、思いを声と行動にして▼「北海道、鳥取…どこでも行動する若い人の発言に励まされた。“いまほど危険な時代はないけど、日本で初めての民主主義のチャンスだ”との京都の学生の発言はメモしました」。興奮ぎみに話すのは、愛媛民医連事務局長の片岡朗さん(55)。「主権者としての自覚です。アベさんは戦後70年の節目に、戦争か平和か、とんでもないことを仕掛けたけど、未来のために大きなきっかけをつくってくれた」と▼「核兵器の非人道性のようにわかりやすい悪と、何重にも巧妙に隠された原発の悪。アメリカの戦略に振り回されるアベ政権を私たちで必ず倒したいと改めて思った」。滋賀で憲法と平和の頭文字をとった「しーこぷ」という団体で、戦争法案を廃案にしろとデモする28歳の女性の感想です▼「戦争と原爆被害の生き証人」として訴えた谷口稜曄さんの不屈さに学び、誓い合いました。安倍政権との夏のたたかいに勝利することを。