2015年8月8日(土)
法規定の明確化重要
ヘイトスピーチ 規制で仁比議員
参院法務委
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日本共産党の仁比聡平議員は6日の参院法務委員会で、ヘイトスピーチ(差別扇動行為)を規制するとしている「人種差別撤廃法案」(民主、社民など提出)について質問しました。
仁比氏は、全国各地で深刻なヘイトスピーチが行われる一方、それに反対するカウンター運動や全国各地の自治体で条例制定の取り組みが行われるなかで、「ヘイトスピーチの何が許されないのかの焦点は、はっきりしてきたのではないか」と提起。問題の核心は「人種・民族などの特定の属性を有する集団への憎悪・差別・暴力を扇動し、それが単なる言葉ではなく、権利・自由の制限、とりわけ個人の尊厳の基礎にあるアイデンティティーを否定して、社会から排除・排斥しようとするところにある」とのべました。
「ヘイトスピーチの何が許されないのかを法的に明確にすることが重要だ」との仁比氏の質問に、提案者の小川敏夫議員(民主党)は、法案は「(特定の人種や民族を)排除するという意思がなくても、もう少し幅広く(行為を)禁止できるような規定の仕方になっている」と答弁。一方、恣意(しい)的な解釈や乱用なくすためには法的なしばりが必要ではとの質問には、「まことにその通りである」と答弁しました。