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2015年8月7日(金)

原爆投下70年 ヒロシマデー

核兵器廃絶へ 世界一つに

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 広島への原爆投下70年を迎えた6日、世界各地でヒロシマデーの催しが取り組まれました。


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(写真)原爆犠牲者の追悼集会に先立って折り鶴を折る人たち=5日、ワシントン(島田峰隆撮影)

米ワシントン

被爆者が証言

 【ワシントン=島田峰隆】米国の首都ワシントンで5日夜(日本時間6日朝)、広島に投下された原爆の犠牲者を追悼する集会が開かれました。参加した約200人の市民は、原爆投下時間に合わせて黙とうし、核兵器の全面廃絶を訴えました。

 集会は米国の反核平和団体「ヒロシマ・ナガサキ平和委員会」が毎年主催しています。被爆70年になる今年の集会は、20年ぶりに原爆展が開かれているアメリカン大学で行われ、広島で被爆した松山五郎さん(86)と千葉孝子さん(73)が体験を証言しました。

 松山さんは、同じ寄宿舎に住んでいた下級生が顔の見分けがつかないほどひどいやけどを負って帰ってきたことなどを語り、「人類は核兵器と共存できません。世界の人々と協力し、核兵器も戦争もない世界をつくりましょう」と呼び掛けました。

 千葉さんは、被爆者は子どもや孫に放射能の影響が出ないかずっと恐怖感に苦しめられていると指摘。「子孫に負の遺産を残さないために、核兵器も原発も地球上から廃絶するため被爆者は命をかけて語り続けます」と力を込めました。

 ペンシルベニア州から来た大学生、マーガレット・グアルニエリさん(20)は「子どもや孫の世代にまで原爆の影響が続くとは知らず、衝撃でした。被爆者の話を聞くのは初めてです。良い機会が持てました」と感想を話していました。

 集会では宝塚市を拠点とするハートフル合唱団が「原爆を許すまじ」などを歌いました。

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(写真)パリ中心部の共和国広場で、広島の原爆犠牲者を追悼し、核兵器廃絶を求める人たち=6日(島崎桂撮影)

フランス

ハンスト開始

 【パリ=島崎桂】フランス各地でも6日、犠牲者を追悼し、核兵器廃絶を求める行動が行われました。

 パリ中心部の共和国広場で開かれた追悼集会では、被爆者の詩の朗読や核兵器廃絶への呼び掛けが行われ、参加者は原爆投下時刻の午前8時15分(現地時間)から1分間黙とうしました。

 フランスに加え、米国、英国、ドイツでは同日、各国反核団体の呼び掛けで、市民ら計100人以上が核兵器廃絶を求めて4日間のハンガーストライキを開始。2008年から毎年ハンストに参加しているというクレール・ベリさん(71)は、「原爆の悲劇を忘れず、核廃絶への意思を示すためハンストに参加しています。化学兵器も生物兵器も禁止が進む今、世界平和に必要なのは核兵器禁止条約です」と語りました。

 フランスではこの日、パリ以外の複数の都市でも、核廃絶を求める署名活動やビラ配布、デモ行進などが行われました。

 呼び掛け団体の1つ、「フランス平和運動」は、広島、長崎への原爆投下70周年に向けた声明で、核兵器の使用は「人類や環境に破滅的な結果をもたらす」と警告。速やかな核兵器禁止条約締結と、中東の非核地帯化実現を求めました。同団体は、日本で開催中の原水爆禁止世界大会にも代表を派遣しています。


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