2015年8月5日(水)
新国立競技場問題「官邸、最後まで抵抗」
参院委・田村議員 首相と文科相の責任追及
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白紙撤回に追い込まれた新国立競技場の建設計画について4日の参院文教科学委員会で審議が行われ、日本共産党の田村智子議員は安倍内閣の責任と見直しの中身をただしました。
田村氏は7月9日の委員会で見直しを求めたにもかかわらず、同日、ゼネコンとの一部工事契約を締結した責任を追及。下村博文文科相が、その時点では「見直しは困難な状況」との認識だったと釈明したのに対し、田村氏は不要な出費を増やしながら「反省が感じられない」と批判しました。
下村氏は、6月に安倍晋三首相に見直しを進言したものの、五輪に間に合うか確認を指示されたと説明。田村氏は、「最後まで見直しに抵抗したのが安倍総理と官邸だ」として、下村氏の責任とともに、厳しく追及しなければならないと強調しました。
また、田村氏は競技場計画の白紙化により、周辺の計画も見直すべきだと主張。下村氏は旧建設計画を前提にした都営霞ケ丘アパートの取り壊し計画は「東京都の都市計画だ」と答弁しました。
田村氏は“都営住宅に住む人を追い出して巨大施設をつくるなど世界の恥だ”“神宮外苑の緑、風致地区にふさわしい国立競技場こそ求められる”といった住民の声が十分に反映された計画の見直しを行うべきだと求めました。