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2015年8月5日(水)

安倍さんに申し上げる もう白旗あげなさい

世界大会・来賓あいさつ 俳優・宝田明さん

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(写真)来賓あいさつをする宝田明さん=4日、広島市中区

 4日、広島市でおこなわれた原水爆禁止世界大会開会総会。来賓あいさつに立った俳優の宝田明さんは、「被爆70年、原水爆禁止世界大会60年の節目、全国の皆さんを前にうれしいというか身の引き締まる思いです」と切り出しました。

8月6日の記憶

 まず話題にしたのは、1945年8月6日の記憶です。育った中国東北部(旧満州)ハルピンで、「ラジオを通じ広島に化学爆弾が落ちて数十万人が死んだと聞いて、内臓を引きちぎられる思いだった」と話しました。日本に引き揚げるまでのつらい戦争の体験を語りました。

 東宝が1954年、二つの大きな映画を作ったと語る宝田さん。「七人の侍」と自身が主演した「ゴジラ」です。当時大ヒットした「ゴジラ」について、広島、長崎に続きビキニでの水爆実験で被災した第五福竜丸事件を目の当たりにして、「黙っているわけにはいかない。世界に向けて警告を発することができるのは日本しかない」と、製作の思いを語りました。

 今の日本に話題を転じた宝田さんは、「きな臭い世の中になっている。日本は被爆国であり、憲法第9条を持ちながら、それがなし崩し的にどんどん大地の中に埋もれていくような危うい時期にさしかかっています」と表明。

 「今、日本国中で夜も寝られないで考え込み悩んでいるのは、おそらく安倍さんではないか。果たして今回の一連の戦争関連法案が良かったのかと」と語ると、会場から笑いが起きました。

 「安倍さんに申し上げます。もう白旗をあげなさい」と宝田さんが語ると、拍手が起きました。

過ち書き込んで

 宝田さんは、終戦記念特集番組の中国での撮影のこぼれ話を紹介。若者たちが「安倍は間違っている」といい、中年世代から南京大虐殺などとともに安倍首相への批判が聞かれたとして、次のように結びました。

 「教科書に過去の戦争の過ちをしっかり書き込んでいくことが必要ではないか。そういったことが、世界の人たちから信頼されるのではないか」と語りました。最後に、平和への願いを込めた自作の歌を披露。会場から大きな手拍子が起こりました。


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