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2015年8月3日(月)

右派の策動を警戒

サンパウロ・フォーラム閉幕

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 【メキシコ市=菅原啓】中南米諸国の左派政党が参加し当地で開かれていた「サンパウロ・フォーラム」第21回会合は1日、国際情勢と地域の左派政党の課題などをまとめた最終宣言を採択して閉幕しました。

 宣言は、フォーラム設立以来の25年間に多くの加盟政党が政権につき、数百の地方政府を担い、さまざまな成果をあげたことに触れ、中南米地域の政治状況が左派勢力にとって有利に展開していると分析しています。

 同時に、長期にわたって右派勢力の抵抗が続くベネズエラだけでなく、最近ではエクアドル、エルサルバドルなど各国で右派勢力による暴力行為を含む「反撃」が強まっていると指摘。「われわれの主要な敵は、帝国主義ならびにこれと同盟を組み、その利益に奉仕する右派寡頭支配勢力である」として、その策動を警戒し、国民生活向上などの成果を守る取り組みの重要性を強調しています。

 キューバと米国の外交関係回復を、キューバ国民の抵抗と中南米諸国民の連帯の成果と歓迎。引き続き経済封鎖の解除、グアンタナモ米軍基地の返還を求めてたたかうと述べています。

 環太平洋連携協定(TPP)については、大国への従属形態だとして「拒否する」態度を改めて示しました。

 閉会総会はサンパウロにあるルラ元ブラジル大統領の事務所に向けて爆弾が投げつけられた事件(7月30日)を糾弾する文書やその他各国の個別の情勢に関わる諸決議26本を採択しました。

 次回の会合は来年5月、エルサルバドルで開催されます。


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