2015年8月2日(日)
違法な盗聴 総括せよ
清水氏「拡大認めぬ」
衆院委
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日本共産党の清水忠史議員は7月31日の衆院法務委員会で、盗聴法の拡大にかかわって、日本共産党・緒方靖夫国際部長(現・副委員長)宅盗聴事件(1986年)を取り上げ、「違法な盗聴を行った事件の真摯(しんし)な総括もないのに、(盗聴)対象犯罪の拡大など絶対に認めるわけにいかない」と指摘しました。
緒方氏は先の衆院法務委員会(7月29日)で参考人として陳述し、警察がいまだに謝罪さえせず、法を軽視する態度を示していることを批判しました。
その受け止めを清水氏が問うと、上川陽子法相は「大変重たいもの」、山谷えり子国家公安委員長は「適正な職務執行につとめるよう指導する」とのべました。
警察が違法な盗聴を行ったことを認めるかとの清水氏の問いには「事件に関与した警察官2名を起訴猶予処分にした」(上川氏)「(警察の)組織的、計画的に行われたと断定した判決ではない」(山谷氏)と、相変わらず違法な盗聴だったことを認めませんでした。
清水氏は、司法が警察の組織的関与や神奈川県警トップの関与について指摘していることを改めて示し、「真摯に反省し、明確に(事件を)解決するべきだ」と迫りました。