2015年7月31日(金)
海外での武力行使 歯止めなし 中東想定し日米共同訓練
参院特別委 井上議員が追及
日本共産党の井上哲士議員は30日の参院安保法制特別委員会で、戦争法案を先取りする形で、自衛隊と米軍が海外での武力行使を想定した実戦的な共同訓練を行っていることを明らかにしました。井上氏は「歯止めなき海外での武力行使につながる」として法案を廃案にするよう主張しました。
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共同訓練は、昨年1月から2月にかけて米カリフォルニア州にある米陸軍戦闘訓練センターで行われたもの。陸上自衛隊(約180人)がアジアで初めて参加し、96式装輪装甲車や74式戦車まで持ち込んで、イラク、アフガニスタンへの派兵を繰り返してきた米陸軍ストライカー戦闘旅団(約4000人)と戦闘訓練を行っています。
中谷元・防衛相は「あくまで陸自の練度の確認、日米の相互運用性の向上を目的にしたもの」と繰り返すだけですが、米軍公式サイトなどによると、同訓練センターは広大な砂漠地帯(鳥取砂丘の91倍の広さ)で、大小20の集落や巨大なモスクまで設けられています。「中東を想定し、米軍と共同の軍事作戦をできるようにするためのものではないか」とただしました。
井上氏は、同訓練について防衛省に情報開示を求めたものの、黒塗り資料しか示されていないとして、内容を明らかにするよう要求しました。