2015年7月30日(木)
辺野古新基地 協議書取り下げ要求
翁長沖縄知事が防衛局に
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沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は29日、沖縄防衛局が名護市辺野古の海底ボーリング(掘削)調査終了前に、新基地建設の本体工事着工に入るため県に提出した護岸の設計図と環境保全対策に関する協議文書について、受理した上で、防衛局に取り下げるよう要求しました。
翁長知事は、那覇空港で記者団に対し「県としては、事前協議はボーリング調査終了後、全体の詳細設計を基にして実施すべきであると考えており、全体の詳細設計が終了した後に改めて全体にかかる協議書を提出するよう求めることとした」と述べました。
同日、県は防衛局に取り下げるよう求めた文書を手渡しました。
取り下げを求める理由として、▽連続した一体の護岸全体による環境影響に対して環境保全対策等を検討すべきである▽一部分の護岸の実施設計に基づいて環境保全対策等を検討すべきではなく、埋め立て全体の実施設計に基づいて総合的に詳細検討しなければならない▽埋め立て全体の実施設計が完了しなければ協議を開始することはできない―ことを挙げています。
県は防衛局に対し、8月10日までに取り下げるかどうか回答するよう求めています。
前知事は、埋め立て承認の際、工事着手前に実施設計と環境保全対策を県と協議することを条件に付けていました。