2015年7月20日(月)
土地奪った事実歪曲
沖縄・宜野湾 百田発言で抗議デモ
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自民党国会議員と作家の百田尚樹氏が「普天間基地は田んぼの中にあり、周りには何もなかった」などと歴史をゆがめ、沖縄県民と宜野湾市民を侮辱した発言に抗議するデモが19日、宜野湾市で行われました。「島ぐるみ会議ぎのわん」が呼びかけたもので、70人余が「虚偽発言を許さないぞ」などと雨の中、シュプレヒコールを上げました。
戦前から宜野湾市に住んでいる男性(71)は、戦前の村の様子について「学校、役場、郵便局に馬場もあった。戦争中、ガマに避難し、戦後は、野嵩(のだけ)に収容された。2年たって帰ろうとしたら滑走路になっていて、家も畑もなくなっていた。仕方なく、基地の周辺に住んだ」と語り、あのような歪曲(わいきょく)した発言は撤回してほしいと訴えました。
憲法研究者の小林武さんは「戦争法案はどこをとっても憲法違反。それを安倍政権はごり押ししている」と批判し、「百田発言も安倍政権を後押しし、戦争をする国づくりの道を掃き清めるものだった」と語りました。
集会参加者は、自民党国会議員・百田発言に抗議する決議文を採択し、デモ行進を行いました。