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2015年7月16日(木)

規制委、伊方原発「適合」

地元は抗議 異議申し立てへ

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 原子力規制委員会は15日、四国電力伊方(いかた)原発3号機(愛媛県伊方町)について、再稼働の前提となる新規制基準に「適合」したとする審査書を決定し、四国電力に許可を出しました。九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)に続いて3件目。地元の「伊方原発をとめる会」は「審査に合格しても、安全とは言えない」と、決定に対し異議申し立てを行う考えを示すなど抗議の声を上げています。

 規制委は5月に審査書案を取りまとめ、一般から30日間、意見募集。地震の想定が甘く「審査をやり直すべきだ」など約3500件が寄せられました。しかし、審査書は語句の修正以外、大きな変更はありませんでした。

 佐田岬半島に位置する伊方原発は、事故が起きれば半島の西の住民が孤立する恐れが指摘されています。しかし、規制委の決定は、住民の避難計画を審査の対象にしておらず、住民の生命、健康を守る上で欠陥があります。

 また、敷地北側に東西に走る日本有数の活断層群「中央構造線断層帯」が位置し、同原発で考慮すべき地震の揺れ(基準地震動)の想定に対し、専門家から「明らかに過小評価」と声が上がっています。

 今後、詳しい設計を記した工事計画などの審査がされ、運転前には使用前検査が必要です。

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