「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年7月14日(火)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「政府が少子化対策なんて言っても、妊娠すれば会社で嫌みを言われ、預ける保育園は見つからず…。まるで産むやつが悪いと言われている気分です」▼保育園を探す保活中の女性から何度も聞いた声です。不安定雇用や低賃金、長時間労働など子育て環境は厳しい。昨年の新生児は過去最少の約100万人で40年前の半分でした▼戦争法案を審議中の国会で「少子化が進む中、どのように自衛隊員を確保するのか」という質問を耳にしました。今年度に新採用された自衛官と同じ数を25年後に採用するには、新生児の30人に1人が入隊する計算になると述べ、自衛隊の奨学金制度=貸費制の拡大の検討も必要になるのではないかと指摘していました▼自衛隊に入る意思がある大学(院)生への奨学金制度。卒業後、一定期間自衛隊に勤務すれば返済不要です。すでにアメリカでは貧困家庭の若者に奨学金や経済援助を持ちかけ、イラクなどの戦地に送るやり方が常態化していると聞きます▼本紙既報のように、自衛隊の海外任務の拡大とともに、防衛大学校卒業生の入隊辞退率が上昇しています。今後いっそう志願者は減り、退職者が増えるのではないか。貧困に苦しむ若者を「安定した仕事」「奨学金がある」と勧誘して志願させる「経済的徴兵制」の強化も現実味をおびてきます▼政府・与党が今週にも戦争法案の衆院通過を狙うもと、廃案を求める運動がいっそう広まっています。戦後70年の夏、命と平和と憲法を守るたたかいの正念場です。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって