「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年7月4日(土)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 先日、「水戸黄門」が放映されました。勧善懲悪の時代劇として、多くのファンに愛されてきた国民的番組。今回は要望に応え特別に復活したそうです▼善事を勧め、悪事を懲らす。そんな黄門さまに自分もなったつもりか。自民党の勉強会で「マスコミを懲らしめるためには広告料収入がなくなることが一番。経団連に働きかけてほしい」と発言した大西英男議員。厳重注意にも、まったく懲りていません▼国会内で記者団に囲まれ、「問題があったとは思っていない」「懲らしめようという気はあるんだよ」。反省などどこ吹く風。この議員はこれまでも女性の野党議員に「早く結婚して子どもを産まないとダメだぞ」とセクハラ発言をしています▼勉強会で「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」と口にした作家の百田尚樹氏の暴言もとどまりません。自身のツイッターで「私が本当につぶれてほしいと思っているのは朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です」と▼沖縄2紙は共同して「言論の弾圧許さず」との抗議声明を発表。編集局長が「言論を取り巻く現状への危機感を共有したい」と呼びかけました。批判や異論を封じ込み、戦争へと導く道を突き進む政権がつくり出す危うい空気。それがこうした発言を引き出しています▼「懲」の字には「前非を知って改心させる」という意味があります。悪いことをしたと思ってもいない人を改める印籠はありません。思い上がった権力者たちを懲らしめるのは、黄門さまではなく、国民です。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって