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2015年6月28日(日)

遠藤五輪担当相「政治とカネ」 飲み食い年131回“金メダル級”

3日に1回「会食」 総額679万円

企業献金と税金に依拠

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 2020年の東京五輪・パラリンピック担当相に就任した遠藤利明元文部科学副大臣(衆院山形1区)は、「スポーツ行政に関する幅広い知識、経験など最適」(菅義偉官房長官)といいます。しかし、その“政治活動”をみてみると、熱心なのは「会食」での飲み食い。実に年間131回、“金メダル級”です。

 (藤沢忠明)


 2013年分の政治資金収支報告書を調べてみました。

 遠藤氏の資金管理団体「新風会」は約9390万円を集めていますが、8割近い7227万6000円は、東京や地元山形市のホテルで開催した3回の「政経セミナー」名目の資金集めパーティー。20万円超のパーティー券を購入している企業・団体がのべ64団体、計3805万円にのぼり、なかでも地元の建設会社が150万円、100万円とパーティー券を購入するなど、形を変えた企業献金であることを浮き彫りにしています。

 支出で目立つのは、組織活動費の渉外費のうち、「会食」が131回にのぼること。東京・麻布台の米沢牛料理店、同・芝公園のとうふ料理店、同・永田町の中華料理店、同・赤坂のふぐ料理店、仙台市のすし店、地元山形の料亭などがズラリ。3日に1回以上の飲み食いの総額は679万2261円になります。

 靖国神社社務所に「初穂料」1万2000円の支出もありました。

 遠藤氏が支部長を務める「自民党山形県第1選挙区支部」は、約4738万円の収入。うち、党費収入が1266人から90万9600円、企業・団体献金は、地元山形市や米沢市の建設会社などから計2719万円です。自民党本部から1250万円の寄付がありますが、うち1200万円は国民の税金が原資の政党助成金です。

 同支部の政党交付金使途等報告書によると、100万9847円を使い残し、基金としてためこんでいます。

 新風会から600万円の寄付を受け取っている「遠藤利明後援会」は、「ビアパーティー」「研修旅行」を開催するなど、約2153万円の収入があります。

 政治団体間のやりとりを除くと、約1億5700万円の“集金力”を誇っています。「スポーツへの見識」はともかく、企業献金と政党助成金に依拠した典型的な自民党政治家であることはまちがいありません。

カジノ議連のメンバー

 遠藤氏は、山形県議を経て、1993年の衆院選で初当選、現在7期目。建設政務次官や衆院農水委員長、自民党幹事長代理、教育再生実行本部長などを歴任しています。学生時代にラグビー一色だったことから東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相と近い関係にあります。刑法で禁じられているカジノの合法化をめざすカジノ議連(国際観光産業振興議員連盟)のメンバーでもあります。


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