2015年6月28日(日)
SEALDs「声上げるのは今」 東京・渋谷で学生がアピール街宣
「戦争法案とめる」街響く
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安倍晋三首相が今国会での成立をねらう戦争法案を必ず廃案に追い込もうと、SEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)は27日、東京・渋谷駅前で「戦争法案に反対するハチ公前アピール街宣」を行いました。呼びかけにこたえ、共産、民主、維新、生活、社民の5野党代表がそろいぶみして、「戦争法案反対」を訴えました。
SEALDsのメンバーらが、戦争法案の危険性を知らせるパンフやフライヤー(ビラ)を配布。学生、高校生らが次つぎと受け取り、その場で話題にする場面が各地で見られ、聴衆は時間を追うごとに膨らみました。
宣伝カーから訴えた女性(23)は、「犠牲者が出てからでは遅い。声を上げるのはいまです。私たちがとめる」と語り、国会前行動への参加を呼びかけました。大学4年の女性は「私たちの行動に罵詈(ばり)雑言を浴びせる人もいます。それでも私はここに立ちます。なぜなら本気だからです。戦争法案に反対です」と語りました。
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街頭でフライヤーを受け取った都内の大学に通う男性(19)=大学1年生=は「書いてある通りだと思う」と語り、「同世代がこんなに発信しているのを初めて見ました。僕も行動しなきゃいけないと思う」と語りました。
立ち止まってスピーチを聞いていた大学生の男性(22)=東京都杉並区=は「偶然通りかかりました。戦争法案は絶対に反対です。安倍首相には、人の命より大切なものがあるのか、と聞きたい」と話しました。
志位委員長、力込め訴え
「国会での質問を聞いて僕もめっちゃ感動した」との司会の声と聴衆の歓声に迎えられてマイクを握った志位委員長。「若い皆さんが憲法と平和の問題を真剣に考え、行動していることを心から頼もしく思います」と切り出すと、「おーっ」との声が響き渡りました。
志位氏は、自民党の会合で、出席議員や講師の作家からメディアの報道規制を求める暴論が出てきたことを告発。「こういう勢力に戦争法案を扱う資格はないと言いたい」と力をこめると、「そうだ」の声があちこちから返りました。
戦後、日本の自衛隊が一人の外国人も殺さず、一人の戦死者も出さなかったことを「憲法9条の偉大な力」と指摘し、「戦争法案はこれをおおもとから覆して、日本を殺し殺される『海外で戦争する国』につくり変えようとするものです。断じて許せないではありませんか」と呼びかけた志位氏。国会論戦で浮かびあがってきた戦争法案の「憲法9条とは絶対に相いれない」三つの重大問題を一つ一つ丁寧に語ると、若者らは真剣に聞き入りました。
「このたたかい、最後に決めるのは国民のみなさんの世論の力です」。志位氏は語りかけました。「安倍政権は国会では多数を持っているかもしれない。しかし、国民のみなさんの圧倒的多数が『こんな法案はだめだ』との声を上げれば、いくらむちゃくちゃな安倍政権でも採決の強行を容易にすることはできなくなります」と呼びかけると「オーッ」と声が上がりました。
「私たちは国会でも野党共闘を進めています。会期の大幅延長の際には、野党の5党首が集まって党首会談をやり、断固反対で一致しました」と語ると「いいぞ」の声が。「私たちは最大限の野党共闘を追求しますが、どうか国民のみなさん、若いみなさん、戦争法案反対の声をあげてください」「戦争法案を廃案に追い込もうではありませんか」「安倍政権を打ち倒しましょう」と力をこめると、その節々で、大きな歓声と拍手が返りました。