2015年6月21日(日)
日韓条約50年 講演会
被害者への謝罪・賠償 避けて通れない
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日韓条約(1965年6月22日)締結50年を前に、講演会「敗戦70年・日韓条約50年『日本と朝鮮半島の平和な未来のために』」が20日、東京都内で開かれ、130人の市民が参加しました。日朝協会、歴史教育者協議会でつくる同実行委員会が主催しました。
東京朝鮮中高級学校民族管弦楽部の生徒たちが朝鮮民謡「アリラン」などを演奏し、参加者が大きな拍手を送りました。部員の女子生徒は「高校無償化を求めてたたかっている朝鮮学校に力を貸してください」とあいさつしました。
吉澤文寿(ふみとし)新潟国際情報大学教授が講演しました。
吉澤教授は、日韓条約締結のために交渉してきた日韓会談で、植民地支配に関わる問題が語られなかったと指摘。「解決すべき問題が置き去りにされてきた。問題を先送りにしても被害者への謝罪・賠償の問題は避けて通れない」と語り、両政府が直視してこなかった問題に向き合う時期だとのべました。
日朝友好の活動を市民がリレートークしました。
石橋正夫日朝協会会長は「北東アジアの友好促進のため、日朝協会だからこそ政府に働きかけていく」と閉会あいさつをしました。