2015年6月21日(日)
憲法生かし平和外交を
BSフジ番組 赤嶺氏が主張
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は19日放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、「戦争法案」について、自民、民主、維新各党の衆院安保法制特別委員会委員と討論しました。赤嶺氏は、世界と北東アジアの平和と安定のために、戦争法案による軍事的対応の強化ではなく、「憲法9条を生かした平和外交が大事だ」と主張しました。
政府与党が戦争法案の口実とする「安全保障環境の変化」について赤嶺氏は、「1990年代の北朝鮮の核開発をめぐる情勢など、今よりもひどい情勢があった」と指摘。「現在では、北東アジアの平和を求める流れが強くなっている」と強調しました。
司会の反町理氏は「安全保障上の危険性が増していないのであれば、憲法解釈変更が絶対だめだということは分かる」と応じました。
自民党の小野寺五典議員は、北朝鮮のミサイル開発や中国の軍事的台頭をことさらに強調して戦争法案を正当化。維新の党の丸山穂高議員も「私も同感だ。環境の変化は著しい」と共感しました。
安倍晋三首相が集団的自衛権行使の例としてあげる「公海上での米艦防護」について議論になり、赤嶺氏は「ミサイル攻撃のような事態を生まない努力が大切だ。軍事力を高めれば抑止力が高まり平和になるという考え方を改めるべきだ」と批判。米艦防護の例について「その場合であっても日本は攻撃を受けていない。米国の無法な戦争に巻き込まれていくことになる」と警鐘をならしました。
提言を求められ赤嶺氏は「ぬちどぅ宝」(命こそ宝物)としたパネルを掲げ、「憲法9条にたった外交で、軍事的脅威はつくるべきではない。戦争法案廃案へ尽くす」と表明しました。