2015年6月19日(金)
マイナンバー中止を
高橋氏 情報流出の検証もなし
衆院予算委
日本共産党の高橋千鶴子議員は18日の衆院予算委員会で、年金情報の流出問題を取り上げ、個人情報を国が一元的に管理・活用する「共通番号(マイナンバー)制度」の施行中止を求めました。
高橋氏は、マイナンバーが対象となる個人情報の数が医療保険で9283万人にものぼるなど膨大な数に達すると指摘(図)。年金情報流出の検証も対策も進んでいないとして、今年10月からの番号通知を延期するよう求めました。
甘利明特命担当相が年金情報の利用時期については「検証による」として予定どおり実施する可能性も示唆したため、高橋氏は「予定に無理やりあわせることはあってはならない」と批判しました。
高橋氏は、前回の審議時、甘利担当相が見直しは3年間で知見をつみあげると答えていたのに、3年どころか制度が施行される前から、政府が預貯金口座や「特定健診」の結果などにも利用範囲を広げようとする改定案を審議していると指摘しました。
さらに高橋氏は、安倍首相が医療を成長分野として重視していることを指摘。どこまでマイナンバーの活用を考えているのかをただしました。安倍首相は、個人情報保護に配慮しつつも医療連携などに利用可能な個人番号カードの仕組みを検討していくと答えました。
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