2015年6月19日(金)
派遣法改悪案 きょう採決狙う
衆院 「審議不十分」と共産党は反対
衆院厚生労働委員会理事懇談会が18日に開かれ、労働者派遣法改悪案について19日の委員会で採決することを決めました。その後本会議に緊急上程して採決することについても、渡辺博道委員長の職権で決めました。
日本共産党の高橋千鶴子議員は「審議が不十分だ」と採決に反対を表明しました。民主党は委員会採決は容認しましたが、緊急上程には反対しました。渡辺委員長は受け入れず、緊急上程まで決定しました。
与党はまた、維新が民主などと提出している「同一労働・同一賃金」法案について、与党と維新が共同で提出した修正案について委員会採決と緊急上程を提案。共産、民主が反対しましたが、渡辺委員長が職権で決めました。
派遣法改悪案をめぐっては12日、自民、公明、維新の3党が日本共産党と民主党の反対を押し切って強行に委員会を開き、渡辺委員長が一方的に質疑終局を宣言しました。その後、与野党国対委員長会談が開かれ、自民党の佐藤勉国対委員長が与野党合意がないまま審議を進めたことについて「遺憾」を表明。「補充的措置」として日本共産党と民主党が17日に質疑を行い、19日に安倍晋三首相出席のもとで質疑を行うことが決まっていました。