2015年6月18日(木)
処理のため法整備を
放射性廃棄物 島津氏が要求
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日本共産党の島津幸広議員は9日の衆院環境委員会で、災害廃棄物処理法案について、「東日本大震災をはじめ最近の災害の教訓を踏まえた」ものとして提案されているが、原子力災害を受けた対策が盛り込まれていないと批判しました。
島津氏はまた、福島第1原発事故にともなう特別措置法で、1キログラムあたり8000ベクレル以下の放射性物質汚染廃棄物は「安全に処理できる」として一般廃棄物と同じ扱いにされているため、各地で混乱が生じている問題点を指摘。「8000ベクレル」という基準の見直しを含め、放射性物質に汚染された廃棄物の処理のための法整備を行うことを強く求めました。
望月義夫環境相は「処理の途上であり見直す考えはない」と、住民の不安に背を向けた答弁にとどまりました。
島津氏は、被災自治体が対応できない場合、国が代行処理する制度についても「国の方針を一律に押しつけるのではなく地元の意向を最大限尊重すべきだ」と主張しました。
望月氏は「代行処理を含む国の支援は、その地域の状況を踏まえて柔軟に行われる必要がある」と答えました。