2015年6月14日(日)
健康 民主主義脅かす
TPP交渉 紙氏が質問
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参院国際経済・外交調査会は10日、「我が国の経済連携への取り組みの現状と課題」をテーマに参考人質疑を行いました。日本共産党の紙智子議員はTPP(環太平洋連携協定)について質問しました。
NPO法人アジア太平洋資料センター理事・事務局長の内田聖子氏は「TPP交渉は単なる貿易の話という域を超えて、ともすれば人々の健康や民主主義、知る権利などを脅かしかねない」と述べ、TPP秘密交渉の異常さを強く指摘しました。
紙議員は「ステークホルダー(利害関係者)会合」の資格を得て各国交渉官と意見交換をしている内田氏に、日本国内では現地の様子がほとんど伝えられていないと指摘しました。
内田氏は「会合」について「ステークホルダーとして大企業がたくさん訪れている。米国の製薬会社などは現場で随時自国の交渉官と密に連絡を取り合い情報収集している」と述べる一方、「2013年のブルネイを最後に1回も開かれていない」と答えました。