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2015年6月4日(木)

きょうの潮流

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 新基地ノーの決意が球場を埋め尽くした沖縄の県民大会。住民投票で大阪市存続が決まり、喜びあふれる青年たち―。最近の本紙を飾り、読者から評判の良かった写真です▼報道写真にかぎらず、私たちの世界はいま、インターネットを利用して膨大な数の写真が行き交います。しかし、デジカメやスマホの普及で撮りためたものの多くは、個人的な記録や一部の共有にとどまっています▼最も基本的な鑑賞方法のプリントを通じて大勢に鑑賞してもらう。そして、同時代をともに生きる人たちの思いや感じたことを共有し、自分自身を見つめなおすきっかけともなれば。主催者のそんな願いが込められた写真展「視点」が東京都美術館で始まりました▼40回の節目となる今年のテーマは「伝える、写真力」。身の回りのことや日本や世界の姿、自然、社会、世相、暮らし。あらゆる事象をまじめに捉えた作品が並びます。ひろがりと奥行きを表現できるという組み写真も多い▼超高層ビルが乱立する東京の下町生活や大都会の街を照らすイルミネーション。高知の清流沿いの風景。福島にあるさまざまな「ゲート」。パレスチナのガザでくり返される戦争犯罪。平和や原発をめぐる問題も視点はそれぞれです▼何をどう撮るか。そこには個々の生き方が映し出されるでしょう。時の流れや時代の瞬間を切り取る。現代を生きる人びとや自然の息づかいを伝える。社会の動きを投影する。一枚一枚の写真が、見る者の心を静かに突き動かしていきます。


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