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2015年6月1日(月)

労働者派遣法改悪案

生涯ハケン押し付ける

堀内氏「正社員の保障ない」

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(写真)堀内照文議員

 日本共産党の堀内照文議員は5月27日の衆院厚生労働委員会で、派遣法改悪案について「正社員への道は厳しくなる。生涯派遣を押し付けるものだ」と批判しました。

 堀内氏は、組合のない事業所での過半数代表者の選出について、現状は「会社が指名」が28・2%、「社員会、親睦会の代表」が11・2%であることを指摘。「会社の意をくんだ結果にしかならない」と述べました。坂口卓派遣・有期労働対策部長は、正当に選出されない労働者代表は認めないとしたものの、挙手による代表選出は「適当」と容認しました。

 新たに設ける個人単位の期間制限について堀内氏は、すでに部署変更で派遣延長しているのが実態だと告発。「何の歯止めにもならない。生涯派遣になる」とただすと、塩崎恭久厚労相は「雇用安定の選択肢がある」というだけで、明確な歯止めを示すことができませんでした。

 堀内氏は、ある製造業務派遣の男性が技術を磨き不良率を激減させたにもかかわらず、派遣のままである実態を告発。「キャリアアップして正社員へというが、キャリアのある人が正社員になれないのは、派遣先企業の雇用責任だ。改悪案には、正社員になれる保障はどこにもない」と批判しました。

 坂口部長は「レベルアップすることが正社員への近道」だと述べるだけで、正社員となる保障について示すことはできませんでした。


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