2015年5月31日(日)
新基地ストップ貫く
「島ぐるみ会議」次々発足
沖縄
糸満市
沖縄県糸満(いとまん)市で29日、「『建白書』を実現させる島ぐるみ糸満市民の会」の結成総会が開かれました。会場を埋め尽くした約230人が手を取り合い、「チバラナー!(頑張ろう)」と声を張り上げ、新基地ストップに向けた島ぐるみのたたかいの発展へ心を一つにしていました。
共同代表には、元市長の上原博氏、本土復帰前に立法院議員を務めた仲松庸全氏(元県議)、琉球大学名誉教授の金城正篤氏、歴史教育者の平良宗潤氏ら16人が就任しました。
元市収入役で共同代表の上原健市氏は「私たちには沖縄県民としてのアイデンティティー(主体性)と誇りがある。先祖代々から受け継いだ海を守り、安心な社会を子どもたちに引き継ぐ責務がある。沖縄に基地はいらない」と力を込めました。
総会で採択された「結成宣言」では、「政治的立場を超えて、新基地建設阻止に向けたとり組みを」と呼びかけています。
総会では仲里利信衆院議員(無所属)が激励あいさつしました。
今帰仁村
沖縄県の本島北部に位置し、「琉球王国のグスク(城)及び関連遺産群」として世界遺産に登録されている今帰仁(なきじん)城跡のある今帰仁村で、名護市辺野古への米軍新基地建設に反対する「沖縄『建白書』を実現し未来を拓(ひら)く今帰仁村島ぐるみ会議」が29日発足し、同村で設立総会が開かれました。約120人の村民が結集し、「オール沖縄的な島ぐるみの連携の強化と運動の発展」を目指して、村ぐるみで新基地建設反対の活動をしていくことを確認しました。
共同代表に大城清紀副村長、内間利三元村議会副議長、山内聰元村議ら4人が就任。内間氏は「基地は子や孫への負の遺産となる。新基地を阻止するまで力を合わせて頑張ろう」と呼びかけました。
顧問に就いた與那嶺幸人(よなみね・ゆきと)村長は「あきらめることなく県民が翁長雄志知事を支え、最後までたたかう決意を今帰仁から発信していこう」と訴えました。