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2015年5月31日(日)

口永良部島噴火

安心できる避難生活を

仁比・田村貴両議員 屋久島町長を訪問

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(写真)荒木町長(左端)から要望を聞く(右隣へ)仁比参院議員と田村衆院議員、(手前右端から)渡辺町議と松崎県議=30日、鹿児島県屋久島町役場

 鹿児島県屋久島町・口永良部島(くちのえらぶじま)新岳の爆発的噴火と全島避難から一夜明けた30日、日本共産党の仁比聡平参院議員と田村貴昭衆院議員は災害対策本部がおかれた同町役場を訪れ、荒木耕治町長と会い、要望や被災者の避難状況などを聞き取りました。

 仁比議員はまず、昨年8月の噴火を教訓に島内の避難所への避難や町営フェリーの運航で屋久島に避難するなどした行政のスムーズな対応へ敬意を表明。「全国でも学ぶべきところが多い」と話しました。

 仁比議員は、「安心できる避難生活を確保するのは与党も野党もなく取り組む課題です。最大の要は住まいや生業(なりわい)など生活基盤を取り戻すことです。災害救助法という制度に被災者を合わせるのではなく、被災者が必要とすることは何でもするという姿勢が大事です」と述べました。

 口永良部島から屋久島の3カ所の避難所に約80人、その他、親戚や知人宅、ホテル等に避難しています。

 荒木町長は、避難所での生活が長期化すれば被災者の心身に対するストレスは大きく、仮設住宅の建設にも時間がかかると指摘。「島内の民宿を家族単位で活用してもらうのはどうか」と提起しました。また、着の身着のままでの避難で、自宅の状態を気にする住民も多いとして、気象庁などで安全を確認したうえで、消防団を中心に一時帰宅して状態を確認できないか、と要望しました。

 仁比議員は「被災地によって避難の仕方というのはいろいろある。民宿の借り上げが今の時点で一番いい選択であり、住民の要望もあれば、制度としては当然あり得る」と応じました。

 松崎真琴県議、地元の渡辺博之町議らが同席しました。

 (釘丸晶)

口永良部島噴火

避難者「長引けば死活問題」

仁比・田村貴議員に不安語る

 日本共産党の仁比聡平参院議員、田村貴昭衆院議員は30日、鹿児島県の荒木耕治屋久島町長を訪れ話した後、松崎真琴県議とともに地元の渡辺博之町議の案内で、爆発的噴火をした口永良部島の住民が避難する屋久島内の避難所2カ所を訪ねました。

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(写真)被災者の男性(右)から被災状況などを聞く(左端から右へ)田村議員、仁比議員、松崎県議、渡辺町議=30日、鹿児島県屋久島町

 仁比、田村両議員は、「安心した避難生活が送れるようにするのに力になれればと思ってきました」と被災者に声をかけ、状況や要望を聞き取りました。

 口永良部島本村区から屋久島町宮之浦の縄文の苑に避難してきた女性(72)と女性(65)は、農作業中に噴火に遭遇。鍬(くわ)や植え付けしようとしていたカライモ(サツマイモ)を放り投げて島内の避難所・番屋ケ峰に一時避難。その後、フェリーで屋久島に避難しました。

 「今はカライモやガジュツ(漢方薬用植物)の植え付け時期。避難が長引けば死活問題だ」と話します。

 「梅雨に入る前に植え付けしないといけない。本村は実害があるわけではない。その時期だけでも帰らせてもらいたい」と声をそろえました。

 島内で民宿を経営する傍ら、生コン工場で働く男性(60)は、「工場は火砕流の降りてきたすぐ近くにある。大丈夫かどうか」と心配します。

 同工場は昨年8月の噴火で立ち入りが制限され、作業員は許可を受けて入っていました。畠さんは、当日は畑でニンニクの収穫を行っていた時にドーンという音と同時に噴煙が上がり、地面を這うように火砕流が来るのが見えたと語ります。

 「23日の地震では震源が浅く、危ないということで車も上に上げた。それもどうなっているのか気がかり。一日でも早く帰りたい」と話しました。

 田村議員は、「お体を大切にされて、要望があれば声をかけてください。必要なことは国会を通じて政府に求めていきたい」と語りました。


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