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2015年5月30日(土)

きょうの潮流

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 だれかに似ている。そう、小泉純一郎元首相の手法とそっくりでした。敵をつくり、反対するものは「抵抗勢力」として徹底的に攻撃する▼「ぶっつぶす」という言葉までそっくりです。反対するものはすべて「既得権益者」として、税金を食い物にする集団かのようにレッテルをはる。みずからを、巨大な敵に立ち向かうヒーローのように描く▼橋下徹大阪市長、大阪維新の会代表です。大阪市を廃止・解体し、「1人の指揮官」(府知事)のもとでやりたい放題の独裁体制を築こうと住民投票(17日投票)に持ち込み、市民に待ったをかけられました▼橋下氏は「政界引退」を表明しましたが、大きな傷痕が残っています。市民の対立と分断です。現状を変えたい若者の願いを、現状を変えたくない高齢者が封じ込めたかのような論調です。弱者の抵抗を揶揄(やゆ)する論調さえあります▼民放テレビでキャスターが「老い先短い人たちの目の前の不安感を解消することができなかった」「これからの世代の子はかわいそうかなって気がします」と世代間対立をあおるコメント。これこそが、橋下氏の思うつぼです。敬老パス有料化を「改革」と誇り、子どものために高齢者にがまんをお願いしたかのように宣伝したからです▼大阪市をつぶし権限と財源を府が握りカジノなどにつぎ込む。それで、大阪と若者の将来が開けますか。対立と分断を乗り越えた共同の広がりにこそ、大阪の未来が見えます。大阪市解体反対に立ち上がった若者たちの思いです。


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