2015年5月28日(木)
盗聴拡大、危険訴え
刑訴法等改定案 東京「法律家デモ」に300人
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盗聴法の拡大と密告型「司法取引」の導入反対をアピールしようと27日昼、弁護士ら約300人が東京・霞ケ関の中央省庁や国会前で「法律家デモ」を行いました。自由法曹団の主催によるデモは10年ぶり。
盗聴の拡大などを盛り込んだ刑事訴訟法等の改定案は、衆院で審議中です。
自由法曹団の荒井新二団長は「秘密保護法や戦争法案など、監視社会を作っていく流れの中で、この法案は危険なものとなっている。一歩でも二歩でも行動を積み上げていきたい」と発言しました。
参加者らは、日比谷公園から国会前まで、「通信の秘密守れ」「警察による監視盗聴反対」「これ以上、冤罪(えんざい)生み出すな」などと、シュプレヒコールをあげて、反対を訴えました。
国会前では、日本共産党の国会議員団が拍手で出迎えます。
清水忠史衆院議員が「盗聴は憲法21条の通信の秘密を侵す。現行法の盗聴でも犯罪と無関係な会話が85%だ。スクラムを組んで、必ず廃案にする」とあいさつ。井上哲士参院議員は「戦争法案を廃案に追い込むとともに、それを支える盗聴拡大法案なども廃案へがんばる」とのべました。生活の党の山本太郎参院議員も発言しました。
弁護士の誘いでデモに参加した労働組合員の50歳代の女性は「盗聴拡大などは、政府に反対することを許さない社会を作ろうとしているのではないか。恐ろしい」と話しました。