2015年5月22日(金)
ヘイトスピーチ根絶を
仁比議員主張 法相「認識を共有」
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法務省が「ヘイトスピーチ、許さない。」と記したポスターやリーフレットを活用した啓発を強めるなか、日本共産党の仁比聡平議員は21日の参院法務委員会で、ヘイトスピーチ(差別扇動行為)の本質は何かをただし、根絶に向けた政治の責任を強調しました。
仁比氏はヘイトスピーチについて、特定の人種や民族に対する差別や暴力を扇動し、権利・自由を制限し、個人の尊厳の基礎にあるアイデンティティー(自己認識)を否定することで、社会から排除するものだと指摘しました。
上川陽子法相は「一人ひとりの人権やアイデンティティーを守る社会を考えると、特定の民族、国籍の人びとをその理由ゆえに排除する言動は尊厳を傷付け、差別意識を醸成する重大な問題だ。認識を共有する」とのべました。
仁比氏は、在日朝鮮人の特別永住資格を「特権」と主張する「在特会」の扇動に言及。植民地支配による在日朝鮮人の苦難や村山談話(1995年)による痛切な反省とおわび、「日韓相互理解の架け橋」を強調した日韓共同宣言をあげ、「この姿勢を政治で貫くことが大切だ。『特権』と非難し、社会から排斥しようとするのは許されない」と強調しました。
上川法相は「歴史的経緯を踏まえ、今がある。排斥するような言動は許されない」とのべました。