2015年5月22日(金)
「消費税増税で実質賃金減」指摘
日銀総裁“その通り”
参院デフレ調査会 辰巳議員追及
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日本共産党の辰巳孝太郎議員は13日の参院国民生活のためのデフレ脱却および財政再建に関する調査会で、実質賃金が下がり続け個人消費も冷え込んでいる実態を示し、黒田東彦日銀総裁の消費税増税ありきの姿勢を批判しました。
辰巳氏は、実質賃金が23カ月連続で減少していること、日銀の生活意識に関するアンケート(今年3月)で、「支出」について「1年後を現在と比べると」「増やす」と答えた人がわずか5%で、53%が「減らす」と回答したことを紹介。「なぜこういう数値が出たのか、どう分析しているのか」とただしました。
黒田総裁は「消費税増税の影響で実質賃金が下がり続けているのはその通り」と認めました。
辰巳氏は、黒田総裁が消費税を増税しないと財政の信任が失われると述べていることをあげ、「同じ税金でも、所得税や法人税もある。消費税に頼らない財政再建はあり得ないという立場か」と質問。政府が進める法人税減税で税収が減るリスクはないのかとただしました。黒田総裁は「是非について申し上げることは控えたい」と答えました。