2015年5月22日(金)
早期妥結姿勢を批判
紙氏 「TPP撤退せよ」
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日本共産党の紙智子議員は19日、参院農林水産委員会で環太平洋連携協定(TPP)交渉の早期妥結に急ぐ政府の姿勢を批判し、「交渉からは直ちに撤退すべきだ」と訴えました。
紙氏は、TPP交渉に秘密保持義務があるにもかかわらず、アメリカが連邦議員だけでなく秘書などの議員スタッフにも全文テキストの閲覧を認めている理由をただしました。渋谷和久内閣審議官は、米国の議員スタッフが交渉内容を閲覧できる条件として、(1)適正な資格を有し(2)保秘契約を結び(3)真に知る必要があること―の3点を全て満たすことが必須だと述べました。
紙氏は「日本はあまりに閉鎖的であり、もっと情報公開すべきだ」と求めました。
紙氏は、西村康稔内閣府副大臣が大統領貿易促進権限(TPA)法案の可決を期待しているが、法案内容は「関税を米国の当該産品と同じか、それより低い水準まで削減する」などの要件を課していると指摘し、「交渉が加速すれば、米国の基準を認めることになる。これでは日本の農産物は守れない」と追及。西村氏は質問には答えず、あくまでも早期妥結を急ぐ姿勢を示しました。