2015年5月19日(火)
国鉄債務
JR3社も負担を
本村氏、税金返済ただす
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日本共産党の本村伸子議員は13日の衆院国土交通委員会で、1000兆円を超える国の借金の一部、国鉄長期債務の返済について、大もうけするJR東日本、東海、西日本の3社に応分に負担させるよう求めました。
歴代自民党政権の列島改造政策で国鉄は巨額債務を抱えていました。民営化による株式売買益などで債務を解消するとしていましたが、結局24兆円もの負担が国民に押し付けられ、税金で返済が続けられています。(13年度末残高18兆円)
国鉄分割・民営化当時に想定していたJR3社の「適正利益」は1%でしたが、現在の売上経常利益率はJR東海の26%など大きな収益をあげています。債務は国民に押し付け、事業収益を上げる部分を切り離したのが民営化の本質です。
本村氏は、JR東海が9兆円もリニア新幹線につぎ込もうとしていることを批判し、「国鉄債務の返済はJR3社に応分に負担させるべきだ」と主張しました。
太田昭宏国土交通相は、「JR各社に新たな負担を課すことは適当ではない」と答えるだけでした。