2015年5月18日(月)
新基地止めよう 3万5千人
沖縄県民大会 我々は屈しない
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沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設に反対する「戦後70年 止めよう辺野古新基地建設! 沖縄県民大会」(同実行委員会主催)が17日、那覇市で開かれました。約3万5000人が結集し、出席した翁長雄志(おながたけし)知事は「県の有するあらゆる手法を用いて辺野古に新基地は造らせない」と力強く宣言。参加者は「辺野古新基地ノー」「われわれは屈しない」と、メッセージボードを高々と掲げ、ゆるぎない意思を示しました。
快晴の青空のもと、会場の野球場「沖縄セルラースタジアム那覇」に、県内・全国から続々と人が集まり、スタンド席から外野席までぎっしり。辺野古・大浦湾の海をイメージした大会カラーの「青」で染まりました。
翁長知事は、「沖縄の原点は普天間基地が戦後、米軍に強制接収されたこと。沖縄は自ら基地を提供したことは一度もない」と述べ、普天間基地が世界一危険だから辺野古が唯一の解決策だ、嫌なら沖縄が代替案を出せと基地を押し付ける政府を批判。「新辺野古基地の建設を阻止することが普天間基地を唯一解決する政策です」と翁長知事が訴えると、参加者は全員が立ち上がって大きな拍手と口笛を送りました。
大会実行委員会の共同代表の元白梅学徒隊の中山きく氏、名護市長の稲嶺進氏、「辺野古基金」共同代表の呉屋守将氏(金秀グループ会長)、「沖縄『建白書』を実現し未来を拓(ひら)く島ぐるみ会議」共同代表の平良朝敬氏(かりゆしグループ最高経営責任者)、連合沖縄会長の大城紀夫氏があいさつしました。
沖縄戦で陸軍の補助看護にあたった中山氏は「軍事基地は戦争につながるばかりでなく、人権侵害の最たるものというのは沖縄戦で得た教訓です」と訴えました。
稲嶺市長は「今はオールジャパン、心の共有・共鳴がじわじわとひろがり、やがて世界中に私たちの仲間が増えていきます」と力を込めました。
体調不良で参加できなかった共同代表の芥川賞作家の大城立裕氏は「沖縄の歴史始まって以来の快挙です」とメッセージを寄せました。
ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は、「大会は新たな一歩」と強調。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表、「辺野古・大浦湾に新基地つくらせない・二見以北住民の会」の松田藤子会長があいさつしました。元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏、沖縄国際大学の学生の古堅智美さんが訴えました。海外から映画監督のオリバー・ストーン氏がメッセージを寄せました。
大会は「新基地建設を断念させるまでたたかう」と宣言する決議を採択。実行委は24日〜25日に上京し、政府に決議文を手渡します。
大会には日本共産党の市田忠義副委員長・参院議員と、赤嶺政賢、田村貴昭、真島省三の各衆院議員も参加しました。