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2015年5月16日(土)

きょうの潮流

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 97歳になった今も1人暮らしを楽しむ生活評論家の吉沢久子さん。本紙日曜版に連載中のエッセーで心豊かな暮らしぶりをつづり、読者から多くの反響が寄せられています▼そんな吉沢さんが「絶対に許せない」と憤るのが、日本を戦争する国に変えようとする安倍政権の動きです。「戦後70年、戦争を放棄する憲法を掲げてきたことは宝。戦争への道は絶対に防がなきゃいけない」▼青春時代、愛する人を戦場に送るつらさを経験しました。「飢えに苦しみ、空襲におびえ、一人ひとりの思いは全部否定されて、戦争一色になる。日常生活も戦場と化し、『銃後』どころか、まさに戦争そのものでした」▼希望は「戦争が終われば…」ということでした。終戦を迎えたときの開放感。翌年には女性にも参政権が与えられ、初めての選挙の日は朝一番に投票に行きました。平和な民主主義の時代をつくっていくのだという気概に満ちていました▼3年前、戦時中に書いた日記を1冊の本にまとめました。普通の人の暮らしを戦争がどのように破壊したか、事実で訴えかけています。「今の政治家は、ほとんどが本当の戦争を知らない世代でしょう。歴史をよく知りなさい、そして、そこから学ぶべきだ。そう言いたいのです」▼かつて、国の野望のために人々が戦場に駆り立てられ、多くの命がいとも簡単に奪われ、人間らしく生きられない時代があった―。決して忘れず、二度と繰り返さないため、「戦争法案」など葬り去るまで声を上げ続けたい。


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