2015年5月15日(金)
戦争法案 終日 官邸包む怒り
首相に向けて終日コール
安倍晋三内閣が戦争法案を閣議決定した14日、首相官邸前や国会周辺、銀座など東京都心は、早朝から夜まで、「9条を壊すな」「共同の力で戦争法案を阻止しよう」の声に包まれました。
首相官邸前には早朝から、出勤前のサラリーマンや授業前の大学生などが続々と駆けつけました。
大学4年生の男性(23)=東京都新宿区=は「多数が反対しているのに強行するのは民主主義に反している。おかしいことには声をあげ続けます」と語りました。
夜には、授業後に駆けつけた学生もいました。
“9条壊させない”
首相官邸前で午前8時から始まった「戦争法案」の閣議決定に抗議する集会には500人が参加。プラカードや横断幕を掲げ、「9条壊すな」などとコールしました。
集会では、各団体の代表がマイクを握り、「平和を壊すことは許さない」「安倍政権の暴走を世論の力でとめる」などの発言が相次ぎました。
憲法共同センターを代表して、新日本婦人の会の西川香子副会長が「全国各地で、絶対に戦争立法を許さないという声をあげていきましょう」と訴えました。
あいさつした日本共産党の井上哲士参院議員は「国会内外で『戦争させない』の一点で共同し、必ず法案を阻止しよう」と呼びかけました。
民主党、社民党の議員が参加しました。
主催は「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」です。
学生たちが夜まで
夕方から始まった首相官邸前行動に午後7時すぎ、SEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)の学生たちが合流しました。
奥田愛基(あき)さんが「自分の息子や娘たちに、おれたちは100年間戦争させなかったと誇れるように声をだしていこう」と訴え、「安倍晋三から日本を守れ」「憲法まもれ」「戦争するな」とコールしました。
埼玉県の大学2年生、男性(20)は「自分や自分の子どもが戦争に巻き込まれるかもしれない。後悔しないように、デモや集会で行動したい」。
東京都世田谷区の女性(35)は「国民の大半が反対している戦争法案を閣議決定するなんて許せない。戦争法案を阻止したい」と語りました。
日本共産党の吉良よし子参院議員、池内さおり衆院議員も参加して、一緒にコールしました。