2015年5月14日(木)
JR九州 安全よりも収益か
本村氏が民営化計画追及
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日本共産党の本村伸子議員は13日の衆院国土交通委員会で、JR九州を完全民営化(株式上場)させる法案に関して質問。このなかで同社が今年度の事業計画で、効率化やコスト削減を推進するなどとした「経営基盤の整備」を第一に掲げ、「安全」よりも収益を優先する姿勢を示していることを明らかにしました。
事業計画では「安全の確保」は2項目に上げられていますが、JR西日本や東日本、北海道の事業計画などは「安全」を第一に掲げています。
本村氏は、参考人として出席したJR九州の青柳俊彦社長に対し、「真っ先に考えなければならないのは公共交通としてどう役割を果たすかだ。安全確保が求められている」と迫りました。
「上場にかかわらず安全を最優先にした経営を努める」と答える青柳氏に対し本村氏は、JR西日本が05年度の社長方針で「稼ぐ」を第一に掲げ、安全投資を渋ったことがその年の福知山線の大惨事につながったと指摘。青柳氏がメディアで路線廃止の検討も含め、くりかえし「効率化」と語っていることにふれ、「株価を上げることが目的になり、利用者の利益よりも株主の利益が優先されるのではないか」と指摘し、完全民営化をやめるように求めました。