「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年5月11日(月)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 日本を代表する観光地、箱根(神奈川県箱根町)。首都圏に位置し、国内外から年間2000万人もの観光客が訪れます。筆者も箱根を愛する一人で、大型連休中にも立ち寄りました▼富士山を背景にした、箱根の緑豊かな雄大な光景は、正月の風物詩でもある箱根駅伝の中継を通じて全国に伝えられます。その箱根観光のハイライトといえるのが、箱根山の山頂付近にある大涌谷です▼草木一本生えず、地面の裂け目から温泉がもうもうと立ち込め、硫黄のにおいが周囲にただよっています。かつては「地獄谷」と呼ばれていたその場所を、観光客はロープウエーから眼下に見下ろし、地球が生きていることを実感できます▼その大涌谷周辺で火山性地震が急増し、噴火警戒レベルが引き上げられてから初の週末が過ぎました。報道によれば、箱根の観光施設などでは客足の減少が心配されたものの、規制区域から離れた地域では客足も回復しつつあると言います。少し安心しました▼でも、大涌谷周辺は依然、入場規制が解除されていません。遊歩道に設置されたプールに張った温泉で、ゆであげたばかりの黒たまごを再び味わえる日は、まだ見通すことができません▼昨年の御嶽(おんたけ)山噴火や今回の箱根の火山性地震には固有の要因がありますが、日本は周期的な地震活動期に入ったとの指摘は、実感としてうなずけます。自然の荒々しさに対して、謙虚でなければなりません。今なお「安全神話」にしがみついて原発を推進するなど、論外です。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって