2015年5月2日(土)
高校生 憲法考える集い
宮本岳志議員講演 現実を憲法の理想に
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18歳選挙権の実現が政治日程に上る中、高校生が憲法について考えようと、「高校生が憲法を考える会」が1日、国会内で開かれました。日本共産党の宮本岳志、自民党の船田元の両衆院議員が講演しました。
3月に同会を立ち上げた東京都の私立高校3年、島田一輝さんが主催者あいさつし、「選挙権が18歳に引き下げられれば私たちは政治への参加者。憲法や政治に触れる機会にしよう」とのべました。
宮本氏は、憲法9条などの平和的生存権、14条の法の下の平等、25条の生存権、26条の教育機会の平等などがいずれも脅かされていることにふれ、「憲法通りの政治が行われていないことが問題。現実を憲法の理想に近づける努力が重要ではないか」とのべました。
宮本氏は女子高校生の参加者から出された「軍備をなくしても平和を守れるか不安」との質問に答え、「軍事同盟や軍事力で平和を守る発想は時代遅れとなり、9条の精神にもとづく平和外交がますます生きる時代になっているのではないでしょうか」とのべました。
船田氏は、「政権による憲法解釈の違いで自衛隊の存在が揺るがないよう、自衛隊の存在を認める憲法規定に変えなければならない」と主張。若い男性の参加者から「(集団的自衛権行使の容認など)解釈変更をしているのは安倍さん(首相)ではないか。矛盾しているのでは」との疑問が出されました。