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2015年4月30日(木)

きょうの潮流

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 「アリとゾウとの戦い」といわれたベトナム戦争が終わってきょうで40年。ベトナム人民が超大国のアメリカの侵略を打ち破ったときのうれしさは忘れられません▼第2次大戦後最大規模の戦争で、300万人が犠牲になり、米軍の死者も6万人近くに。戦争反対、ベトナム人民支援運動がもりあがり、筆者のいた大学でも学生が古本バザーを企画し、3万数千円を集めて送ったものです▼1975年にサイゴン(現ホーチミン市)が解放された1カ月後には、「どうしてベトナム人民は勝ったか」をテーマに講演会を開催。300人もの学生が参加しました。講師の歴史家・鈴木正四氏は、ベトナム労働党の正確な指導、英雄的なたたかいとともに、「創意性」をあげました▼北から南へ延びた1000キロに及ぶ輸送道路網、ホーチミン・ルートは名前だけ知られていました。この道路を使って中部高原のジャングルに病院をつくり、活躍した外科医師、レ・カオ・ダイの従軍記(岩波書店)は、その創意性にあふれています▼消毒薬アルコールを確保するために、少数民族から酒のつくり方を習う。自転車のペダルを踏んだ明かりで手術する。使用済みの注射器を使ってガラスをつくる。重症患者の輸血用血液がなければ、病院スタッフが提供する…▼「どんな困難があろうとも健全な方針に支えられている限り、そしてスタッフの自発性をひきだせれば克服できる」。こうした確信が無数にあって初めて、歴史的な勝利が可能になったのでしょう。


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