2015年4月29日(水)
高齢者負担の介護保険料
基準額が平均5514円に
月額11%増
厚生労働省は28日、65歳以上の高齢者が負担する介護保険料(基準額)が全国平均で月額5514円になると発表しました(4月から2017年3月末まで)。月額が初めて5000円台となり、前期2012年度~14年度の4972円から542円(10・9%)増えました。
全国の保険者(区市町村や広域連合)のうち94・2%の1488保険者が保険料を引き上げました。
介護保険料の月額が5001円以上~6000円以下となるのは913保険者で、全体の57・8%。青森、大阪、和歌山など7府県が6000円を超えました。
政令市では、大阪市が6758円と14・6%引き上げ。東京23区では足立区と港区が6000円を超えました。
介護保険料は3年に1回見直されます。
15年度の被保険者(65歳以上)は3345万人。要介護認定者は612万人。
4月から介護保険制度が改悪され、要支援者のサービスを介護保険から外し、各自治体の安上がり事業に移し、介護報酬も引き下げられました。厚労省は、2025年度には保険料が月8000円を超えるとの試算を示しており、さらにサービス削減と負担増を進める姿勢です。
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