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2015年4月28日(火)

大地震死者3600人超

ネパール 降雨うけ救出難航

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 【ニューデリー=安川崇】ネパールを襲ったマグニチュード(M)7・8の地震は、現地時間27日正午で、発生から48時間を経過しました。首都カトマンズなどでは生存者の捜索が続いていますが、がれきを取り除く重機が使えない現場も多く、難航しています。前夜には強い雨が降り、屋外にいる生存者はビニールシートの即席の屋根の下などで夜を明かしました。


自力救助に市民ら奮闘

 同国災害当局などによると、同日までに3617人が死亡し、6500人以上が負傷しました。

 首都の公園や集会所などの広場には被災者がテントやマットレスを広げるなどし、2度目の夜を明かしました。気象当局は、ネパールやインド北部を含む広い地域で28日まで強い雨が降りやすい状態が続くとしています。

 降雨が救助活動の妨げになるほか、緩んだ地盤が地滑りを起こすことも懸念されます。

 被災者らによると、首都では携帯電話がつながり始めているほか、一部で送電が回復したとの情報もあります。一方、普段は外国人観光客の多いタメル地区のホテル管理人の男性は本紙に「電話は電波が弱く、ほとんど話せない。水道も出ない」と伝えました。

 大規模なホテルなどは自家発電機を備えていますが、燃料不足が深刻化しているといいます。

 市民ら自身による生存者救出作業が続いています。

 首都郊外のバクタプルに住む男性は、インドテレビ局の取材に「姉が崩れた家の下敷きになった。当局に救助を頼んだが『行く、行く』というばかりで誰も来ない。素手でがれきを掘って助け出したが、間に合わなかった」と肩を落としました。

 警察の救助部隊員は同テレビに、「救助依頼は数えきれないほど来ている。旧市街は細い路地が入り組んでいて、重機を入れられない。人力でがれきを取り除くしか方法がない」と話しました。

 地震から28日で丸3日。災害発生から72時間が経過すると、被災者の救出時の生存率が急激に下がるとされます。


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