2015年4月28日(火)
高浜原発の再審査を
衆院原子力特委 藤野議員が要求
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日本共産党の藤野保史議員は23日の衆院原子力問題調査特別委員会で、原子力規制委員会が審査で「適合」とした関西電力・高浜原発(福井県)について、水素爆発など重大事故の想定基準の「甘さ」を指摘し、審査のやり直しを求めました。
藤野氏は、原子力委員会が高浜原発とともに「適合」とした九州電力・川内原発(鹿児島県)の審査基準と比較。衝撃圧を生じる水素爆発を起こすジルコニウム・水反応について、川内原発では100%反応することを想定して審査したのに対し、高浜原発では81%の反応を前提にした審査にとどまっている事実を示しました。
藤野氏は「高浜原発の方が川内原発より格納容器が小さく、水素濃度が高く爆発しやすいのに、審査は川内原発よりも甘くなっている」と指摘。「高浜原発を川内原発並みに(審査)すると、審査基準を満たさなくなる」という元原子力安全委員会の技術参与の試算も示し、高浜原発でも川内原発と同じレベルの審査を行うよう求めました。
原子力規制委員会の田中俊一委員長は「試算は正しい」と認めましたが、再審査については答弁を避けました。