2015年4月26日(日)
国際平和地球会議
核兵器いま廃絶が必要 潘国連総長がメッセージ
アンゲラ・ケイン上級代表が代読
【ニューヨーク=島田峰隆】24日に当地で開幕した「国際平和地球会議」で、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長のメッセージを代読したアンゲラ・ケイン国連軍縮問題担当上級代表は「これほど多くの人が遠くから参加し、声を届けようとしていることに感謝したい」「みなさんの働きかけは極めて重要だ」と語り、核兵器廃絶を目指す日本をはじめ、草の根の市民社会の運動を激励しました。
ケイン氏は「被爆者の証言はとても大切で、私たちはいつも注目している」とし、国連本部で始まった原爆展を紹介しました。
潘氏のメッセージは「核兵器が二度と使われないようにするには、それらを完全に廃絶しなければならない。漠然とした将来のいつかにではなく、いま廃絶しなければならない」と指摘。「今回の核不拡散条約(NPT)再検討会議は、この目標へ明確な道筋を描かなければならない」と強調しました。
また、核保有国に対し、NPT第6条に基づく拘束力のある約束として、核廃絶に向けた交渉を追求するよう求めました。
メッセージは「私は核兵器のない世界を目指すみなさんの継続的な活動を頼りにしています。国連はみなさんを支持しています」と結んでいます。