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2015年4月26日(日)

きょうの潮流

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 毎年、この時期になると近所の人がタケノコを届けてくれます。皮をむきながら、どうやって食べようかと思いを巡らせるのが楽しい。そんなとき、里山でタケノコがイノシシに食い荒らされている、という記事が目につきました▼生産者は電気柵などで対抗するが被害は絶えない、放置された竹林が野生イノシシの増える一因と。間伐が必要だそうですが、所有者の高齢化もあり、簡単ではないのでしょう。国産タケノコが安価な輸入品に押されていることも背景にあるようです▼高畑勲監督の映画「おもひでぽろぽろ」を思い出しました。都会っ子のOL・タエ子は休暇を取り、山形の田舎の農家に手伝いに行きます。美しい里山の風景に魅せられるタエ子に、有機農業に取り組む青年・トシオは、この景観は人の手でつくられたのだと話します。都会人には耳が痛い言葉です▼いっせい地方選挙では、安倍政権が「地方創生」の名で進めようとしている地方切り捨ての「集約化」も問われました。公共施設や行政サービスを「拠点都市」に統廃合し、周辺部を切り捨てようというものです。「地方消滅」という脅し文句も、しばしば耳にするようになりました▼「集約化」が進められたら里山の荒廃に拍車がかかることは、目に見えています。その上、TPP参加への動きが急です。タケノコばかりかコメや畜産物も。輸入拡大で日本の農業と食料は大打撃です▼今日は後半戦の投票日。平和と暮らしとともに「食と農」を守る一票を投じたい。


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