2015年4月24日(金)
「愛する大阪市つぶしたくない」
市商店会総連盟が反対
大阪市の商店街でつくる「大阪市商店会総連盟」は22日、大阪市を廃止し五つの特別区に分割することの是非を問う住民投票(5月17日)にむけて反対の活動をしていく方針を決めました。各行政区の商店会連合会長や婦人部長、青年部長による27人の常任理事会で確認しました。今後、反対のポスター貼りや反対集会への参加を呼びかけていくことにしています。
同商店会総連盟は、大阪市内約370商店会、1万4千の商店会員を擁する全国有数の市域商店会組織です。
大阪維新の会が推進する「大阪都」構想について、同総連盟でも「メリットはどこにあるのか、デメリットはどこにあるのか」を勉強してきましたが、「愛する大阪市をつぶしたくない」という思いで反対していくことにしました。
ある幹部は「なぜ大阪市をなくす必要があるのかわからない。大阪市をつぶした後の将来ビジョンも見えない」といいます。五つの特別区に分割した場合の各区の小売高の格差や、政令市としての大阪市の権限、財源を失うことを懸念します。「(『都』構想は)わからないという人がほとんど。わからないまま住民投票で決めていいのか。しかも、いったん決めたら後戻りできない」。反対のポスターはすでに600枚を用意しました。各商店会に配布します。掲示するかどうかは各店舗の判断になります。