「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年4月24日(金)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 インドネシアの国民がサッカーの代表戦などでよく口ずさむ歌があります。快活なメロディーに気持ちを奮い立たせるような歌詞。「ハロハロ・バンドン」です▼第2次大戦直後に独立宣言。しかしそれを許さない宗主国オランダから攻撃されます。迫る軍を前に泣く泣く美しいバンドンの町に火をつけ、撤退。「友よ、町を奪い返そう」との歌に植民地支配にあらがう決意を込めました▼独立象徴の地で、民族自決権を求めてアジア・アフリカの国々が集まったのが「バンドン会議」の始まりでした。反共の立場に立つことでアメリカから後押しされた日本も参加。アジアに惨禍をもたらした国の代表は「黙って、そっとつま先歩きで」会場に入ってきたといいます。(『バンドン会議と日本のアジア復帰』)▼安倍首相がバンドン会議60周年の首脳会議で演説しました。戦後70年談話が注目されているなか、日本が過去に犯した植民地支配と侵略戦争への反省やおわびは一切なし▼口にした「先の大戦の深い反省」も自分の思いではありません。痛めつけたアジア諸国を前にして、あくまでゆがんだ歴史認識を押し通そうとする不遜さがにじみ出ます▼侵略を美化する靖国神社に真榊(まさかき)を奉納し、同じ立場に身を置くことを表す首相。相次ぎ参拝する閣僚。世界にさらす無反省な姿は和解と友好を遠ざけています。ともに生き、ともに平和と繁栄を築こうと会議で呼びかけた安倍さん。みずからの存在が、その妨げになっていることに気づきませんか?


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって