2015年4月10日(金)
きょうの潮流
本紙8日付のくらし家庭欄で日本共産党の女性議員と候補者のことが紹介されています。今回の道府県議・政令市議選で共産党の女性候補は計210人。党候補全体の45・6%が女性です▼一方、「女性の活躍」を掲げる自民党は4・4%。他紙も女性の割合に注目し、共産は他党を引き離した、自民は主要政党で最低と書いています。共産党は国会でも女性議員が10人に増え、31・3%で第1党になっています▼きょう、4月10日は婦人参政記念日です。1946年のこの日、女性の参政権が認められた戦後初めての総選挙で日本初の女性議員39人が誕生。3年後に労働省は「婦人の日」と定めましたが、いまだに女性の社会進出は立ち遅れています▼きょうは男女の格差を実感する日でもあります。「イコール・ペイ・デイ(同じ賃金を手にする日)」。男性の1年間の収入を女性が得るにはどれだけ余計に働くか。昨年の1月1日に男女が働き始めて、女性は今年の4月10日まで働き、ようやく同額になると▼各国で働く女性の地位向上をめざすNGO組織が毎年公表しています。日本では14年の男女別一般労働者の月平均賃金をもとに計算。厚労省によると女性の賃金は男性の7割ほどで3カ月以上も多く働かなければ同額になりません▼日本は男性も長時間労働の押し付けに苦しめられ、それは家事や育児に女性をしばりつける要因にもなっています。人間らしく働き、生活できるルールづくりこそ、男女ともに輝ける社会を実現する道です。