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2015年4月7日(火)

きょうの潮流

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 沖縄県庁に近い閑静な住宅地にたたずむ高級ホテル、ハーバービュー。米軍占領下の1952年に開業した当時は米国人や一部の琉球政府高官が出入りする会員制の社交クラブが置かれ、「沖縄鹿鳴館」とも呼ばれていました▼5日午前、このホテル周辺が騒然とした雰囲気に包まれました。名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐり、翁長雄志知事と菅義偉官房長官との初会談が行われたからです。「知事がんばれ!」。声援を送る県民が大挙し、知事はガッツポーズで応えました▼ハーバービューは、「政治家御用達」のホテルです。しばしば会談・密談の場になっており、昨年9月、菅長官と仲井真弘多前知事との会談も行われました▼「ありがとうございます、ありがとうございます」。菅長官がオスプレイの訓練の本土移転など、「負担軽減」策を言及するたび、何回頭を下げたか。記者たちは、その回数を数えていました▼全く同じ部屋で行われた翁長知事と菅長官との会談は、様相がまるで異なっていました。「普天間基地の危険性除去のためだといって辺野古の基地を要求するのは、政治の堕落だ」。翁長知事は厳しい言葉を繰り返しました▼印象的だったのは、「沖縄の自治は神話にすぎない」というキャラウェイ高等弁務官の有名な言葉を、安倍政権になぞらえたことです。実はこの発言は、ハーバービュークラブでのものでした。自治を否定された現場で、自治を主張した知事。菅長官は、その意味が分かっていたでしょうか。


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