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2015年4月6日(月)

「新基地建設できぬと確信」 翁長知事、民意伝える

沖縄 菅官房長官と初会談

県民は基地提供したことない

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 沖縄県の翁長雄志知事と菅義偉官房長官は5日、同県名護市辺野古の新基地建設をめぐって那覇市内のホテルで会談しました。昨年11月の県知事選以来、両者の会談は初めて。安倍政権は新基地建設阻止を掲げる翁長知事との面談を拒否し続けてきましたが、あまりの冷たさと民主主義に反する強権ぶりに批判の声が高まり、会談に応じざるをえなくなったものです。


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(写真)会談する翁長知事(右)と菅官房長官(左)=5日、那覇市

 会談は約1時間行われ、冒頭の30分が報道陣に公開されました。菅長官は、辺野古の新基地建設は、市街地の中心部にある普天間基地(宜野湾市)の「危険性除去」のための「唯一の解決策」であるとの立場をあらためて説明しました。

 これについて翁長知事は、「沖縄県民は今日まで、自ら基地を提供したことはない。沖縄戦後、強制接収されたものだ」と指摘。「自ら奪って県民に苦しみを与えておいて、普天間基地の危険性除去のために沖縄が負担しろ、(辺野古以外に)おまえたち代替案は持っているのかという話をすること自体、政治の堕落だ」と厳しく批判しました。

 その上で、基地あるがゆえの沖縄県の苦難の歴史にふれ、「辺野古の新基地は絶対に建設することができないという確信を持っている」と断言しました。

 また、沖縄の民意について菅長官が「基地賛成も反対もある」などとゆがめたことに対して、翁長知事は「昨年の知事選での争点はただ一つ、仲井真弘多前知事による辺野古の埋め立て承認の是非だけだった。私が10万票差で当選したのは、もろもろの政策によるものではない」と反論しました。

 さらに、菅長官が辺野古の埋め立て工事について「粛々と進める」と繰り返していることについて、「上から目線だ」「粛々という言葉を使えば使うほど、県民の心が離れて、怒りが増幅していくでしょう」と述べました。

 翁長知事は政府との対話継続を求め、安倍晋三首相との面会を要請しました。菅長官は会談で明言を避けましたが、記者団に対し「沖縄の考え方を聞く中で進めたい」と述べ、拒否はしませんでした。


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