2015年3月30日(月)

党躍進で安倍暴走政治にストップの審判を

山下書記局長

奈良市と兵庫・尼崎

mixiチェック

（写真）訴える山下書記局長（中央）、谷川県知事候補（その右）と各県議予定候補＝２９日、奈良市

　日本共産党の山下芳生書記局長は２９日、奈良市と兵庫県尼崎市で街頭から「いっせい地方選は安倍政権があらゆる国民の民意に背く暴走をしているさなかでの選挙。日本共産党の躍進で安倍暴走政治ストップの審判を下そう」と訴えました。

　山下氏は冒頭、安倍政権の「海外で戦争する国」「世界で一番企業が活躍しやすい国」への暴走阻止に向け、「ノーの声を日本共産党に託してください」と呼びかけ。その上で、安倍政権の暴走から県民の命と暮らしを守る防波堤の役割を果たす党の議席の値打ちを語りました。

　近鉄奈良駅前では、谷川かずひろ知事候補らと登壇。県議選で現有５議席から８議席に挑む８氏が勢ぞろいして必勝を訴えました。

　山下氏は「オール与党」の県議会で唯一、県民の目線でチェックできるのが共産党だとし、８年前に３議席から５議席に躍進した党県議団が県民と力をあわせて果たした三つの役割を紹介しました。

　一つは悪政に“待った”をかける役割です。若草山モノレールの中止を求める２万６千人分の署名や声のパイプ役となり、建設計画を断念させました。

　二つは切実な願いを実現する役割です。２０１１年９月の台風被害で、国の基準では適用されない被災家屋に対し、県独自の支援策を実現させました。

　三つは県議会を動かす役割です。福島原発事故後、支援を続けた、いわき市の窮状を他会派に伝え、１２年８月に全国でも珍しい超党派の「脱原発をめざす奈良県議会議員連盟」が発足し、福島に勇気を与えました。

　兵庫県議選は共産党が現有５議席から１０議席以上への倍増をめざし、尼崎市区（定数７）で１増の２議席に挑みます。山下氏はＪＲ尼崎駅前で、現職の宮田しずのり、新人の庄本えつこの両予定候補と演説し、「二人そろって県議会に送り出してほしい」と訴えました。

　兵庫県議会も「オール与党」で、中学３年生までの医療費無料化を求める請願に反対。対して山下氏は神戸新聞（１１日付）の報道をあげ、この４年間の県議会での発言回数は共産党が上位５位を独占し、全県議の平均の４倍だと紹介しました。

　その上で、現実の政治を動かす党県議団の働きを二つあげ、福祉と暮らしを守る命綱だと述べました。少人数学級は党が１００回以上提案し、小学４年生まで実現。「子ども署名」を力に県が子ども医療費助成を中学卒業まで広げた（本人負担３分の１）ことで、市町が上乗せし、中学卒業までの入院・通院両方の医療費無料化は全４１市町の４分の３、３０まで広がりました。

　また、無駄づかいを厳しくチェックする監視役だとも述べ、全国でも突出した「上限なし」の大企業誘致補助金制度に言及。総額２１０億円も注いで尼崎市に誘致したパナソニックの三つの工場が５、６年で撤退した問題で、党県議団の追及で補助金の一部、３４億２千万円を返させたことを紹介しました。

　山下氏は各演説で党県議団の抜群の働きを力説し、「このかけがえのない役割をいっそうパワーアップして果たすために日本共産党を伸ばしてください」と訴えました。