2015年3月29日(日)
村山談話は外交基礎
穀田氏 外相歴史認識を問う
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日本共産党の穀田恵二議員は27日の衆院外務委員会で、21日に開催された日中韓外相会談での共同報道発表で「歴史を直視し、未来に向かう」と明記されたことに関して岸田文雄外相の歴史認識をただしました。
穀田氏は、植民地支配と侵略に反省とおわびを表明した「村山富市首相談話」(1995年)で示された「国策を誤り」「植民地支配と侵略」という核心部分は、98年の日韓共同宣言や日中共同宣言、2002年の日朝平壌宣言など北東アジア主要国との「宣言」に引き継がれたことを指摘しました。
穀田氏は「まさに村山談話の核心部分は、日本が歴史認識の問題に対処する上での外交の基礎となってきた。これほど重いものという認識はあるのか」と指摘しました。岸田氏は「歴代内閣の歴史認識を全体として引き継ぐと申し上げている。ご指摘の点(『国策を誤り』『侵略』『植民地支配』)も含めて引き継いでいる」と答えました。
穀田氏は「北東アジアの平和と安定のために必要な信頼関係は、歴史の真実に正面から向き合ってこそ得ることができる」と強調し、これを提唱した日本共産党の「北東アジア平和協力構想」を紹介。安倍首相が今夏に発表する予定の「戦後70年談話」が歴史認識の核心部分を曖昧にし、後退させるものならば「百害あって一利なしだ」「そんな談話は絶対に出すべきではない」と強調しました。